
諫早市を拠点に足場工事一式を手掛ける株式会社岩永組では、38年間にわたり長崎県内の建設現場で安全第一の足場解体作業を実施してきました。足場の解体・撤去作業は、組立作業と同様に高い技術力と安全管理が求められる重要な工程です。労働安全衛生規則に基づく適切な手順を踏むことで、作業員の安全確保と近隣への配慮を両立した効率的な解体作業が実現できます。本記事では、法令に準拠した足場解体の具体的な流れと安全対策について詳しく解説します。
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足場解体の事前準備と安全確認
足場の解体作業は、組立作業と比較して事故のリスクが高い作業です。労働安全衛生規則に基づく適切な事前準備により、作業の安全性と効率性を確保します。諫早市や大村市の建設現場では、季節風や台風の影響も考慮した綿密な準備が重要となります。
📋 解体計画の策定と作業範囲の確認
足場解体作業の第一段階は、詳細な解体計画の策定です。作業主任者は、足場の構造図面を基に解体順序を決定し、作業範囲と立入禁止区域を明確に設定します。長崎県内の現場では、強風や雨天の影響を受けやすいため、気象条件も十分に考慮した計画立案が必要です。
解体計画には、作業開始時刻、各工程の所要時間、作業員の配置、使用する機器・工具、安全装備の種類などを詳細に記載します。また、近隣住民への事前通知と工事車両の配置計画も含め、総合的な作業管理体制を構築します。
労働安全衛生規則第564条により、足場の解体作業では事前に解体の時期、範囲及び順序を作業者に周知し、関係労働者以外の立入を禁止することが義務付けられています。強風、大雨、大雪等の悪天候時は作業を中止する必要があります。
🛡️ 安全装備と保護具の点検
解体作業開始前には、全ての安全装備と保護具の機能点検を実施します。要求性能墜落制止用器具(フルハーネス)、保護帽、安全靴、作業用手袋の状態を確認し、不良品は使用を禁止します。特に、墜落制止用器具の取付点となる親綱や支持金具の強度確認は重要な作業です。
作業に使用する工具類についても、レンチ、ハンマー、ワイヤーロープ、つり袋等の点検を行い、損傷や摩耗がないことを確認します。諫早市の現場では、潮風による腐食の影響も考慮し、より入念な点検が必要となります。
足場解体作業の具体的手順
足場の解体は、組立とは逆の順序で行います。上層階から下層階へ、外側から内側へと段階的に進め、常に安全な作業床を確保しながら作業を実施します。急がずに手順を守ることが、事故防止の最重要ポイントです。
⬇️ 解体順序と作業床の確保
足場解体の基本的な順序は以下の通りです。まず最上層の手すりと先行手すりを取り外し、次に階段部分を撤去します。その後、踏み板(作業床)を段階的に取り外し、最後に支柱を解体します。この順序を守ることで、作業員の足場を確保しながら安全に解体を進められます。
第1段階:手すり撤去
作業内容:最上層の手すり先行手すりを順次取り外します
注意点:墜落防止用器具を確実に取り付けた状態で作業します
所要時間:約30分〜1時間(規模により変動)
第2段階:階段解体
作業内容:昇降用階段と踊り場を撤去します
注意点:代替昇降手段を確保してから解体を開始します
所要時間:約1時間〜2時間(階段数により変動)
第3段階:作業床解体
作業内容:踏み板を上層から順次取り外します
注意点:幅40cm以上の作業床を常に確保します
所要時間:約2時間〜4時間(足場面積により変動)
第4段階:支柱撤去
作業内容:建地と横架材を段階的に取り外します
注意点:足場の倒壊を防ぐため慎重に作業します
所要時間:約3時間〜6時間(足場規模により変動)
「参照:中小建設業特別教育協会」
労働安全衛生規則では、解体時の作業床幅を40cm以上確保することが義務付けられています。幅40cm未満の箇所では、墜落制止用器具の使用が必須となり、安全な取付設備の設置も必要です。
📦 足場材料の安全な降下方法
解体した足場材料の降下作業では、つり綱やつり袋の使用が法令で義務付けられています。材料を投げ落とすことは絶対に禁止されており、クレーンや人力での安全な降下方法を選択します。大村市や諫早市の住宅密集地では、特に近隣への落下物対策が重要となります。
つり袋による降下では、一度に運べる重量制限を守り、袋の破損がないことを事前に確認します。また、地上では受け取り担当者を配置し、合図により安全な受け渡しを実施します。風が強い日は、材料の振れや落下のリスクが高まるため、作業を中止する判断も必要です。
解体作業時の安全対策と法令順守
足場解体作業における安全対策は、労働安全衛生法に基づく厳格な管理体制により実施されます。作業主任者の指揮監督のもと、全作業員が法令を順守し、事故ゼロを目指した作業環境を構築します。
👨💼 作業主任者の役割と責任
高さ5m以上の足場解体作業では、足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した作業主任者の選任が義務付けられています。作業主任者は、器具・工具・保護具の機能点検、作業方法と労働者配置の決定、作業進行状況の監視、安全装備使用状況の監視を行います。
解体作業時の作業主任者の具体的職務には、不良品の除去、作業指揮、安全監視があり、これらを怠ると労働安全衛生法違反となります。諫早市の現場では、地域の気象条件や地形特性も考慮した安全管理が求められ、作業主任者の経験と判断力が重要な要素となります。
🏘️ 近隣配慮と環境保全対策
足場解体作業では、近隣住民への配慮が欠かせません。作業開始前には挨拶回りを実施し、作業時間、期間、注意事項を説明します。また、解体作業で発生する騒音や振動を最小限に抑えるため、作業時間の調整と適切な工具の選択を行います。
塗装工事やリフォーム工事に伴う足場解体では、足場上に残った廃材や塗料の飛散防止対策も重要です。事前の清掃作業により廃材を除去し、解体時の飛散を防止します。長崎県の沿岸部では、塩害による足場材の劣化も考慮し、より慎重な取り扱いが必要となります。
平成27年7月1日以降、足場の解体作業に従事する労働者は「足場の組立て等の業務に係る特別教育」の修了が義務付けられています。地上での補助作業を除き、全ての解体作業従事者が対象となります。
解体完了後の確認と清掃作業
足場解体作業の完了後は、現場の安全確認と清掃作業を実施します。解体漏れや落下物がないか入念にチェックし、建物や周辺への損傷がないことを確認します。また、近隣住民への完了報告と感謝の挨拶も大切な業務の一部です。諫早市や大村市での長年の経験から、地域との良好な関係維持が継続的な信頼につながることを実感しています。作業完了時の丁寧な対応により、次回の工事でも安心してご依頼いただける関係を構築します。











